筑波大学附属久里浜特別支援学校のWebページをご覧いただき、誠にありがとうございます。学校長の齋藤豊と申します。
筑波大学附属久里浜特別支援学校は、神奈川県横須賀市に所在します。横須賀市の歴史を振り返りますと、幕末に米国ペリー提督が上陸した場所であることはあまりに有名です。現在は、自衛隊や米軍関連の施設が多いのが特徴の一つです。本校は、横須賀市の東側、野比(のび)という場所にあります。校舎南方には野比海岸が広がり、浦賀水道を隔てた先には房総半島(千葉県)が見えます。校舎の北方は三浦丘陵となっており、たくさんの動物や鳥の住処となっています。豊かな自然と温暖な気候に恵まれた野比の地で、子どもたちは元気に学校生活を送っています。
本校の前身は、国立久里浜養護学校です。国立久里浜養護学校は、昭和48年9月に開校し、長年にわたり重度・重複障害教育の発展に寄与しました。平成16年4月、本校は、筑波大学11校目の附属学校として新たな道を歩むことになりました。知的障害を伴う自閉症のある幼児児童を教育対象とする特別支援学校としてスタートしたわけです。定員は、幼稚部18名、小学部36名、計54名。子どもたちは、横須賀市の他、隣接する三浦市や横浜市など、広い範囲から通学しています。遠距離で通学が困難な児童は、寄宿舎で生活し学校に通っています。
本校は、筑波大学の教育・研究の発展・充実に貢献すること(筑波大学との連携)、知的障害教育及び自閉症教育に関する今日的な課題に先導的、実践的に取り組み、その研究成果を広く発信すること(先導的研究の発展と成果の発信)、現職教育及び地域支援に貢献すること(教育の深化と社会への貢献)を使命としています。在籍する幼児児童の夢や願いを大切に捉え、得意なことに向かい自ら学ぼうとする意欲を大事にし、心身の調和的な発達を促すような指導・支援に、教職員一丸となって取り組む所存です。幼児児童一人一人の将来を見据え、社会をたくましく生きる力の基盤を育てることを目指します。今後におきましても、関係各位のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。