【幼稚部の保育目標】
- 幼児が安心・安全に過ごすことができる環境において、一人一人の幼児の障害の状態、発達の程度等を考慮しながら、様々な体験を通して、心身の調和的な発達を促すとともに人間形成の基礎を培う。
- 人や物との関わりを広げ、コミュニケーションに必要な力を獲得する
- 教師や友達に親しみをもち、人と過ごすことの心地よさを感じて一緒に過ごす。
- 身近な物に興味・関心をもち、物を使って十分に遊ぶ。
- 好きなことややりたいことを見付け、教師や友達とたくさん遊ぶ。
- 教師や友達に感じたことを表現したり、教師や友達の関わりに気付いたりして、やり取りする。
- 教師とのやり取りを通して、周囲の状況に気付いたり、判断したりして、行動しようとする。
- 基礎的な日常生活動作を身に付ける。
- 健康な生活のリズムを身に付ける。
- 満足感や達成感を味わいながら、教師と一緒に生活に必要な動作を行う。
- 生活に必要な行動や習慣を知り、自分で取り組もうとする。
- 生活に必要なきまりや約束事があることを知り、意味を理解したり、守ろうとしたりする。
- 人や物との関わりを広げ、コミュニケーションに必要な力を獲得する
幼稚部では、子どもたち一人一人の様々な可能性を伸ばし、幼児期という人生のはじめの一歩が、子どもたちにとってかけがえのないものとなるような生活づくりを目指している。
幼稚部の保育においては、一人一人の幼児に応じて、安心できる環境の中で、人との信頼関係を育み、その上で、人や物とのかかわりを広げ、コミュニケーション能力の向上を図ること、生活全体を通して、自分の好きなことや、やりたいこと、自分のできることを増やし、意欲的、主体的に取り組む中で達成感や満足感を味わうこと、基本的な日常生活動作の獲得を図ることをねらい、指導に当たっている。
３〜５歳の年齢別の学級を基本の集団とし、一人一人の子供が学級の教師、友達、環境に安心感をもち、自主性を発揮できるよう、学級の子供の実態に応じた日課（内容、時間、場所、体制）を工夫して指導を行っている。
指導内容のうち「朝の遊び」では、各教室に物を操作して遊ぶおもちゃやままごと、絵本と関連した道具や人形、お絵描きや工作のコーナーを、プレイスペースには、吊り遊具やトランポリン、スクリューカー、ボールなどの運動遊具と季節の掲示物を用意し、子供たちがそれぞれ好きな遊びに向かい、身近な教師と関わって遊ぶことを大切にしている。「遊び活動（素材遊び、音楽遊び、運動遊び、生活に関する遊び）」では、学級毎に、子供の興味・関心等の実態に応じてグループの形態で活動に取り組んでいる。「個別／グループ活動」では、一人一人の認知やコミュニケーションの実態に応じて、一対一の楽しい遊びの中に課題を取り入れて指導したり、実態に応じてグループの形態で指導したりしている。「朝の集まり」や「帰りの集まり」では、集団への参加の基礎を育てるため、活動の中で友達や教師を意識し、一緒に取り組むことに意味をもてるように指導に当たっている。また、年間を通して季節の行事や自然や文化的な体験も大切にして活動内容を設定している。
