7月14日 隙間の先に見えた幸福の黄色いハンカチ
本日、小学部3年は急遽、給食をいつものランチルームではなく、教室で食べることになりました。私がいつもの検食を終えて調理場に食器を戻し、ランチルームから校長室に戻る途中で、ちょうどランチルームに行きかけて教室に戻る途中の小3のRさんと出会いました。そこでRさんにおんぶを求められた私は、その流れで小3教室に向かいました。
教室に入ると、急な変更にも関わらず、小3の児童がランチルームに行くのを取り止めて教室に戻れたことを担任の先生が褒めておられるところでした。「急に変更になってごめんね。」と私も子供たちに声を掛け、ふっと隣の部屋と仕切る扉にできていた隙間に目を向けたところ、その隙間の先に、黄色いハンカチのようなものがいっぱい吊り下げられている様子が目に止まりました。私は思わず、嬉しくなって「まるで、幸福(しあわせ)の黄色いハンカチじゃないですか!」と喜んでしまいました。すると担任のY先生が、「あれはハンカチじゃなくて、和紙ですね。図工で和紙染めをしたんですよ。」と教えてくれました。
かつて自転車で旅して夕張の映画ロケ地跡に寄った記憶がよみがえり、幸福の黄色いハンカチ(実際は和紙ですが・・・・・)を目にした嬉しさに気持ちが盛り上がった私でしたが、その傍らでY先生が、「でも、ほとんどの人がもう幸福の黄色いハンカチって言っても、知らないんじゃないですか。」とさらっとおっしゃったのが聞こえて、私の気持ちもスーっと引いて普通レベルに戻りました。「そうか、今の若い人たちは知らないか・・・・・。そりゃ、そうだ。」と心の中で納得し、その教室を後にしましたが、でもやっぱり小さな幸福感が私の中に残りました。
また近いうちに、久しぶりに古い映画を観てみようかな、と思った次第です。