2月9日 いろいろなボール(ボッチャの魅力)
昨日(2月8日火曜日)、本校に東京パラリンピックでボッチャという競技の日本代表監督を務められた村上光輝(むらかみ みつてる)さんにお越しいただき、出前授業をしていただきました。今回、村上さんは、本校の子供たちのために感触や転がり方が異なるたくさんのボールをご準備くださり、競技というよりはボールを使った様々な楽しみ方があることに気付かせてくれる授業を行ってくださいました。
低学年の子供たちは、たくさんのボールを目の前にして、思い思いに楽しむ様子が見られました。ボールの感触や重さを楽しむ子、ボールを縦に積み上げる子、三角形の形に積み上げる子、友達の積む様子を見てまねる子、すべり台のような器具(ランプと言います)から転がす子など様々でした。
高学年の子供たちになると、積み上げ方にも工夫が加わり、ボールを自ら当てて崩れないように積む様子などが見られました。また、紙やボールを的にして投げたり置いたりする活動にも取り組みましたが、中にはボールに当てやすい場所に移動して投げる子もいて、これにはたいへん感心いたしました。
私は、前任校が肢体不自由の特別支援学校だったので、子供たちが取り組む競技としてボッチャは身近なスポーツという意識でいました。しかし、村上さんが持参されたボールは、重さや周の長さが一定の基準を満たしながらも、硬い物から握れば形がつぶれるやわらかい物までいろいろあり、感触も「つるつる」、「ざらざら」、「ねちゃねちゃ」と様々で、これほど多様なボールに触れる機会はこれまでなかったので、貴重な体験となりました。また、村上さんから話を伺い、代表選手の筋力測定や動作解析、作戦の分析、体調・栄養の管理、体のケアなどボッチャが緻密に強化され、ウェアも企業の協力を得て、各選手にフィットしたものが開発されていることなどを知り、競技の質を高める追究のすごさに改めて驚かされました。さすが2大会連続でパラリンピックでメダルを獲得し、しかもリオでは銀1個だったメダルを東京では金銀銅の3個に増やした競技だと感心いたしました。村上さんからは、オリ・パラにまつわる様々な話(舞台裏の話も含まれます)をお伺いすることができ、とても楽しく、そして充実した時間を過ごすことができました。 放課後には、教職員も村上さんと懇談する機会をいただき、子供たちと同じようにボールに触れて楽しむ体験をさせていただきました。
今回、小学部の子供たちにボッチャとの出会いを提供してくださった村上さんに、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。次回は、ぜひ幼稚部の子供たちにもボッチャと出会う機会を作っていただければと思います。