9月15日 「だい、だい、だい、だい、だ~いすき~」
先週の水曜日(9月8日)に、待ちに待った「きらきらコンサート」が行われました。昨年度は、対面での実施が難しいことから動画を事前に届けていただき、それを視聴する形で行いましたが、今回は2年ぶりに生演奏を子供たちに直接届けていただきました。生演奏を披露してくださったのはジャズピアニストの谷川賢作さんと、パーカッション奏者の安井希久子さんのお二人です。昨年度の動画演奏を含めると、安井さんは今回が7回目、そして谷川さんはなんと10回目の演奏披露でした。お二人の息の合った演奏に、会場は大いに盛り上がりました。
今回は、会場に入る人数を少なくする必要があり、時間をずらして幼稚部と小学部で別々に行う2部構成となりました。コンサートの開始時刻を早める都合から、谷川さんと安井さんは前日のうちに楽器をセットしに来校され、リハーサルも終えて当日に臨んでくださいました。
演奏が始まると、物珍しい楽器に興味があったり、演奏の様子を間近で見たかったりする子がかわるがわるお二人に近寄っていましたが、お二人はにっこり微笑み、手を振ったり話し掛けたりされながら、演奏を続けてくださいました。子供たちに向けられる温かなまなざしと語り掛ける言葉のやさしさ、そして演奏を楽しんでおられるお二人の様子に、私の目尻と頬は最初から最後まで緩みっぱなしとなりました。
当日演奏されたジャズやワルツ、そしてユニークな演歌風にもアレンジされた「アンパンマンマーチ」七変化や手遊び歌「グーチョキパーでなにつくろう」、「ドレミのうた」の替え歌バージョンなど、どれもご紹介したい内容ばかりですが、ここでは「だいすきのうた」の話題をご紹介します。「だいすきのうた」は各自が好きな物(例えばチョコドーナツや給食の時間、お迎えのお母さん、しましまのネコなど)を「だいすき!」と歌った後に、「で~も、一番すきなのは~」と続けて最後に一番好きな物を歌い上げるという歌です。谷川さんは毎回、ここに「くりはまとくべつしえん!」のフレーズを入れて、学校のことが一番大好きだと歌ってくれます。歌の締めくくりは「くりはまとくべつしえんが、だい、だい、だい、だい、だ~いすき~!」という歌詞なので、大好きに「だい」がさらに4回くっつく最高の大好きにしてくださいます。子供たちには日頃から「学校のことが大好きになってほしい」と願っている私にとって、なんとも心地よい響きのフレーズであり、それをみんなで(マスク越しではありますが)何度も言葉にすることができたうれしさを存分に味わい、その雰囲気を堪能しました。
小学部の演奏が終わり、子供たちの代表がお二人に花束を渡した後、最後に私がお二人にお礼を述べさせていただきました。演奏直後の率直な感想は、2年前と変わらなかったので、そのままお二人にお伝えしました。「今日の演奏を聴いて、こうちょうせんせいの気持ちは、ぜっこうちょ~!」 すると、お二人は花束や腕を上に挙げて、「オー!」という感じで応えてくださいました。(ちなみに、幼稚部の部では副校長が謝辞を述べました。)
コンサート終了後、また来年度もお越しいただけるとの約束をして、お二人は学校を後にされました。 谷川さん、安井さん。とてもステキで楽しい生演奏を子供たちにプレゼントしていただき、そして会場全体を盛り上げて一体感を味わえるひと時を作ってくださり、本当にありがとうございました。「きらきらコンサート」、大、大、大、大、大好きです。