6月30日 小学部集会の一体感
昨年度は、対面型の小学部集会を全面的に取り止め、新しい形態であるオンライン活用型の集会として小学部チャンネルを実施しました。しかし、できれば本校の子供たちには、一堂に会する対面型の集会のなかで、異年齢の子供たちと直接交流できる体験をさせてあげたいという思いが強く、今年度は会場を本校で一番広い第Ⅱプレイルームに変更し、間隔を十分に取って実施することにしました。
今月の司会・進行は小5の子供たちです。学級の児童は一人一役になっているので、最初に役割の紹介があり、Yさんが会の始まりを告げて早速小学部集会が始まりました。「しょうがくぶ~のお・と・も~だ・ち、しょうがくぶ~のせ~ん・せい」で始まる恒例の「あつまりのうた」は、小学部集会のオープニングを飾る定番曲です。「おへんじ、聞いてみよう!」の歌詞を合図に、1年生から順番に「は~い」の返事をリレーしていきますが、そのたびに進行役の小5の児童が、学年を書いた大きな内輪(プラカード)を各学年の席に届けてまわることになっています。司会・進行の学年を要に、五つの学年(学級)の友だちと順番にやりとりしながらつながっていき、最後に「がくぶ~しゅうかい、は・じ・め・よ・う~」「いっ~しょに、は・じ・め・よ・う~!」と歌って、(せ~の)「オーーー!」と掛け声を合わせて終わるのですが、最後に拳を上に突き上げた瞬間に、毎回会場全体が一つになる感覚にとらわれます。一堂に会するからこそ感じられるざわざわした感じやこの一体感は、やはりオンラインでは味わえなかった雰囲気です。
次は「今月のお知らせ」のコーナーで、今回は小5から宿泊学習の紹介がありました。翌日(7月1日)から1泊2日の日程で、三浦市に出掛け、油壷マリンパークを見学したり、ソレイユの丘でピザづくりを楽しんだりする行程が披露されました。
続く「今月の歌」のコーナーでは、梅雨の時期に合わせ「あめふり」を歌いました。小5のメンバーが前で、リボンテープをぶら下げた紐を上下に振り、雨降りのイメージを演出してくれました。
各コーナーの合間には、会場の前方に投影するスライドの操作や、集会の式次第の表示をはがして収納箱に収める仕事が行われますが、これらも司会・進行役の小5児童のお仕事です。それぞれの仕事が終わるたびに、その仕事を全うした児童に拍手が送られます。見事に各人が役割を果たし、集会は無事に終了しました。大勢の視線を浴びながら司会・進行することから得る学びは、やはり当番の子供たちにとっては、大きな意味があるように感じます。
小学部集会が終わったので、仕事の続きに戻るため第Ⅱプレイルームを出て、校長室に向かおうとしたときに、ガラス越しに中の様子を静かにのぞいている幼稚部のMさんの後ろ姿が目に止まりました。その後ろ姿を見ながら、「Mさんにはどんな風に見えていたのかな・・・」と想像しながら、ガラスの向こう側に私も視線を向けると、外と中が「静と動」の対比になっているのに気付き、また改めて「人が集まること」「つながること」の意味や力を、考えさせられました。