5月13日 学校探検 その1・木工室
小学部5年教室前の廊下の突き当たりに、木工室という部屋があります。この部屋は日頃施錠されていて、本校の教職員でさえも入ったことがない者が結構います。今回は、めったに目にしない木工室の内部を特別に紹介させていただきます。
木工室の扉は、工具がある場所なのでいつも施錠されています。開錠して扉を開けるとまた扉があり、第2の扉を開錠してやっと中に入れます。部屋の内部の中央には、大きな作業台が置かれ、木材やベニヤ板等の資材が多数置かれています。また、部屋の周囲の棚には、ヤスリや金槌などの工具のほか、糸ノコギリ、電動ドライバー、電動ノコギリなど電動工具も揃っており、これらを駆使すれば(駆使することができれば)、今はやりのDIY(ディー・アイ・ワイ、自作)作業でさまざまな物づくりが可能です。教材・教具をつくったり、壊れた物を修理・修繕したりする場所として、また道具の格納庫として存在するのが、日頃開けることが少ない木工室なのです。
私も、めったに木工室に出入りしない一人ですが、先日、中央廊下を歩いていると4月に副校長に着任したS先生が、私に「手を貸してくれますか?」と声を掛けてきました。呼ばれて行った先が、小5教室前の廊下奥にあるこの木工室でした。中に入ってみると作業台の上には、網戸が置かれていて、網戸を張り替えるので手伝ってほしいとのこと。言われるままに網戸の端を持って、ピンと張ると、カッターに似た器具でサッシの溝に沿ってゴムチューブをはめ込んで網戸をテキパキとサッシに固定してしまい、余分な網をカットしてあっという間に修理を終えました。仕上げは教室に網戸を持っていき、電動ドライバーで設置して作業完了です。
網戸の修理に初めて立ち合い、手慣れたS先生のDIY技術に関心しましたが、頭の片隅に「これで修理代が少し・・・・・」という邪念がよぎったので、慌ててその考えを打ち払いました。S先生に、ただただ感謝です。
学校には、木工室のほかにも日頃めったに公開していない場所がいくつかあります。また機会があれば、他の場所も紹介したいと思います。