筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba
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附属視覚特別支援学校での交流会
~チャレンジ!電車に乗って3時間の旅~

 11月27日(木)、幼稚部うさぎ組(年長児)の子供たちと保護者の方々と一緒に、電車に乗って附属視覚特別支援学校へ交流会に行きました。

 これまで、焼き芋大会や餅つき大会など、本校の季節行事を中心に、附属視覚特別支援学校幼稚部との交流会を重ねてきました。そこで今回は、いつも交流に来てくれる視覚の友達が「毎日どんな学校に通っているのだろう」「どんな遊びをしているのだろう」「どれくらいの時間を掛けて久里浜に来てくれているのだろう」といったことに興味をもったり、12月に本校で行う餅付き交流会のときに「あのとき遊んだ友達がきてくれた」と、より身近な友達として関わったりする姿を引き出したいと考え、今回初めて、附属視覚特別支援学校まで出掛けることにしました。子供たちの中には、初めて電車に乗る子や、長時間の電車移動を経験する子も多いため、保護者の方々に御理解・御協力をいただきながら、保護者とともに実施することができました。

1.JPG<JR久里浜駅に集合> 当日朝8:15に駅に集合すると、眠そうにしている子や、どこに行くのか不安そうな表情をした子もいました。しかし電車に乗ると、2階建てのグリーン車から見る外の景色は、様々な色や形をした電車や絵本に出てくる踏切など、子供たちの目を釘づけにしました。また、車内で静かに楽しく過ごす工夫として、絵本やおもちゃ、おかしなど、子供に合わせて各ご家庭で用意していただいたこともあり、子供たちは楽しみながら、静かに3時間弱の23.png<車内の様子>電車移動を楽しむことができました。今回、グリーン車を利用したのも、指定席(自分の席)があることで、子供たちが落ち着いて、安心して長距離移動ができるのではないかという保護者の方々のアイディアです。



4.JPG<始まりの会> 附属視覚特別支援学校に到着後、始まりの会や、梱包材を雪に見立てて素材遊びをしました。素材遊びでは、友達が楽しく遊んでいる姿を見て、一緒にまねて遊ぶ様子も見られました。また、電車が大好きな子供同士が「今日はどんな電車に乗ってきたの?」「JR横須賀線だよ。」など、お互いに好きなものを話題にして話したり、おもちゃで遊んだりする姿も見られました。

5.JPG<素材遊びの準備> 全身を使ってたくさん楽しんだ後は、一緒に給食を食べました。広い食堂にいる中学部や高等部のお兄さん・お姉さんたちがいる中で、ドキドキと辺りを見回したり、手作りデザートを楽しみに、様々な料理を自ら食べたりすることができました。6.JPG<食堂で「いただきます」>
5.5.JPG<素材遊び「雪みたい!」>






7.JPG<お別れ会でプレゼント渡し> お別れ会では、附属視覚特別支援学校の友達から「来てくれて、遊んでくれてありがとう!」という言葉を掛けてもらったり、12月に行う「もちつき大会」の招待状を渡したりして、「次回の交流会でまた会いましょう」と約束を交わし、笑顔でさよならをしました。

8.JPG<お別れのダンス> あっという間の交流会でしたが、長時間電車に乗ることや、初めての場所で過ごすことなど、「初めての体験」をたくさん味わうことができました。この経験が、一人一人の子供たちにとって、「電車でお出掛けって楽しい」という思いとともに、「また遊びに行きたい」「視覚の友達が久里浜に来るのが楽しみ」という期待感から、自ら友達に関わるきっかけとなっていくように、今後さらに両校の交流を深めていきたいと思います。

 また、今回初めて電車を利用したお出掛けを通して、はじめは、お母さん方も「子供と一緒に電車乗るのは初めてだから…」「泣いたり、飽きたりして座っていられなかったらどうしよう」「長時間乗るなんて想像できない…」といった不安な思いを、それぞれ抱えていました。しかし、交流会に向けてそれらの不安な思いや意見、提案などを聞き、教師とお母さんたちみんなで一緒に「子供の姿を想定しながら、事前に用意できること」を考え、共有してきました。

 当日は、全員が参加し、どの子も楽しく電車で過ごすことができました。この経験を通して、電車などの公共交通機関を利用することが増えたり、「不安だけど、やってみよう」と初めてのことにも挑戦したりするなど、前向きな気持ちで子育てをするきっかけになってほしいと思います。