筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba
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アセスメントに関する公開講座を実施しました

 11月14日(土)、筑波大学東京キャンパス文京校舎を会場に「自閉症のある子どものアセスメント」というテーマで公開講座を実施しました。当日は、特別支援学校教員が16名、小学校教員が3名、中学校教員が1名、教育委員会職員が5名、その他(特別支援教育支援員等)2名の合計27名の受講がありました。今回は特に視覚特別支援学校(盲学校)や教育委員会職員(指導主事等)からの参加も有り、知的特別支援学校や特別支援学級だけでなく、様々な方面の方が自閉症のある子どものアセスメントについて関心をおもちであることがうかがえました。

 今回の講座は基本編という位置づけで実施し、PEP-3(教育診断検査)を実施し採点をできるところまでに焦点を当てて内容を構成しました。まず午前中は自閉症のある子どものアセスメントについて、国立精神・神経医療研究センターの三宅篤子先生に大枠を概説していただき、PEP-3(教育診断検査)実施に向けての事前準備や留意点、配慮事項などの説明と、検査の結果からどのような教育実践を行ったかの事例紹介もあわせて行いました。午後からは実際の検査を実演し、採点方法の確認や検査実施上の注意点を確認しながら演習を行いました。午後の後半からは受講者に検査者役と子ども役に分かれてもらい、検査器具を使って練習を行いました。

 受講生からは、「実際の検査の全容を見せていただき、大変分かりやすかった。」であるとか「実際に自分の学校でも取り組んでみたい。」等の感想が寄せられました。独自に行ったアンケートでも、ほとんどの受講生から「満足した・成果を得られた」と回答をいただいており、公開講座として一定の成果は得られたのではないかと考えています。

 自閉症の理解と支援に関しては、今まで障害特性のみにスポットが当たり、根拠もなく一律の指導法や支援方法が横行する傾向がありました。しかし、一人一人の子どもの実態を的確に把握して、そこから、適切な指導内容や、本人にとって有効な支援方法を探っていくということが大前提であるということを伝えられたことが一番の成果であると考えています。

 本講座をきっかけとして、自閉症のある子どものアセスメントに関することはもちろん、自閉症のある子どもへの理解と支援が広がり、より適切な教育実践が更に深まっていくことの一助になれば幸いです。


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講義の様子              演習の様子