筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba
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中国 仁愛学校とのスカイプによる授業研究会を行いました

 9月20日(火)に中国の仁愛学校と今年度2回目の授業研究会を実施しました。1回目は仁愛学校の授業で、今回は本校の授業を通して研究会を行いました。授業は、小学部4年、男子6人、教師3人のクラスの音楽「曲のリズムや雰囲気を感じて表現しよう」(2/全6時間)です。このクラスでは、音楽の授業を楽しいと感じて「楽器を鳴らしてみたい」「曲を聴きたい」「声を出して歌いたい」と児童が自発的に参加できる授業を目指しています。

 仁愛学校には、事前に、以下の3つを送っておきました。① 授業のビデオ ② 授業(本時)のねらいや流れを書いた指導案 ③ 音楽のねらいや選曲の理由や楽器の選択、教材の工夫について 

 さて、協議は、仁愛学校の質問から始まり、それに答えながら、大きく2つの話題で進んでいきました。一つ目は、ST(サブティチャー)の役割について、二つ目は、個人目標の達成についてです。両方とも、集団の授業であることから、関心をもたれたようです。確かに、ビデオのSTの動きを見ただけでは、子供との関わりの意図が理解してもらえません。私たちは、「子供の視線をMT(メインティチャー)に向けるように促す」、「体の動きや表情で、一人一人の子供たちの声や動きを引き出す」など、STの主な役割について説明をしました。授業中、複数いるSTは子供の様子に応じて、立ち位置や言葉掛けを考え、連携しながら動いていきます。子供の実態を理解してもらいながら、それらを説明するのはとても難しかったです。また、二つ目については、「子供の実態の異なる集団で、個々の目標をどのように評価しているのか」、「集団で行う意味は何か」、「全6時間計画しておいて途中で目標を達成したらどうするのか」、などの質問が出ました。私たちは、1時間ごとの授業の評価と本単元全体の評価とのつながり、また、個人目標と全体目標との関連など、言葉として明確にし、説明できる準備をしておく必要があったと反省しました。H28jyugyoken_jinai1.png

 仁愛学校には通訳者がいて、言葉の橋渡しをしてくれます。私たちの授業に対する中国の先生たちの疑問や興味・関心の内容はとても新鮮でした。同時に、その疑問に答えることはとても難しかったです。なぜ中国の先生はそう考えるのか、なぜそこに疑問を抱くのか、そして、何と答えたら理解してもらえるのか、それらを明確な言葉にしていくことがひいては、H28jyugyoken_jinai2.png私たちの授業のねらいや指導及び支援の手立てを明らかにすることになり、授業改善につながると思いました。また、中国の先生たちの考えやその背景、教育文化をもっと知る必要があるようです。今後も、授業研究会を通して、互いの目的である国の子供たちの特別支援教育の向上のために努力していきたいと思います。(動画記録もご覧下さい)

授業研究会の様子