筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

幼稚部 授業・活動の様子

【朝の会】

you_01.png 幼稚部の朝の会は,学級全員で集まる一日の最初の時間です。楽しい雰囲気の中で,期待感をもって1日を始められるように,友達の名前の入ったオリジナルの歌を歌いながら出席確認をしたり,予定表と写真や具体物などを使いながら今日の活動を確認したりして,活動の見通しをもったり,子ども同士が楽しく,主体的に関われるようにしています。
 子どもたちの中には,大きな声で返事をしたり,名前を呼ばれると自ら手を伸ばし,教師とタッチをして返事をしたり,名前を呼ばれた友達の方を見たりするなどの姿も見られるようになってきました。

【設定遊び】

 火曜日から木曜日に各クラスで設定遊びを行っています。設定遊びは,運動遊び,素材遊び,音楽遊びの3つを設け,子どもたちの実態や経験,興味や関心、季節などに応じて内容を構成し,取り組んでいます。

○運動遊び

 運動遊びは,楽しく身体を動かし,様々な身体の動きや姿勢を経験したり,基礎的な体力を向上させたりすることをねらいに取り組んでいます。また,安全に気を付けて,自分の身体を動かしたり,動きを調整したりする経験を丁寧に積み上げていくことも大切にしています。
 具体的な活動内容としては,サーキット運動,ボール遊び,戸外への散策,水遊びなど,季節も考慮して設定しています。

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○音楽遊び

you_03.png 音楽遊びでは,子どもたちの生活に身近な音,歌やリズム,楽器などを通して,音楽に親しむ豊かな体験を積み重ねていけるように,季節の歌,手遊び歌,楽器遊び,ダンスなど工夫しながら取り組んでいます。
 季節の歌では,実際に具体物を動かしながら,子どもたちが歌詞のイメージをもって楽しく参加できるようにしています。また,楽器遊びでは,様々な楽器を自ら触れて音を出したり,音の鳴る仕組みを自分なりにじっくりと見たり,教師や友達が鳴らす様子をよく見て,まねをして一緒に鳴らしたりする様子が見られます。最初は教師が歌う様子を見ていることが多かった子どもたちも,歌に合わせて体を左右に揺らしたり,曲に合わせて手拍子をしたりして,自分なりに身体全体で表現したりしながら楽しく取り組んでいます。

○素材遊び

you_04.png 素材遊びでは,様々な素材に触れたり,道具を使ったりする経験を積み重ねて,興味関心の幅を広げること,友達や教師とのやりとりを通して伝え合う力を伸ばすこと,感じたことや自分のイメージを表現することを通して,豊かな感性を養うことをねらいに取り組んでいます。紙,段ボール,絵の具やクレヨン,粘土などの様々な素材を使って表現したり,友達と一緒に作品を作ったりしてダイナミックに遊んでいる。自分で素材を組み合わせたり,道具を使いながら試行錯誤して自分なりにイメージしたものを一生懸命作り上げたりする姿が見られるようになってきました。

【個別の課題学習と自立課題】

you_05.png 個別の課題学習では,本人の好きなものや遊び,教材・教具を介して,人とのやりとりの仕方や,物の扱い方など,コミュニケーション能力の素地作りや向上,社会性の向上を促したり,基礎的な認知力や生活につながる力を育むことをねらいに取り組んでいます。その子どもの発達段階や生活の中の課題,障害の特性等を踏まえて,一人一人に応じたねらいを設定し,子どもが意欲的に楽しく取り組めるように、興味や関心に応じた教材・教具を用いて,教師と一対一で,毎日取り組んでいます。

you_06.png 自立課題では,子どもが個別の課題学習や幼稚部生活を通して身に付けた学習内容を,一定時間,一人で取り組んでいます。子ども達は,指先を使った課題,文字や線を描く課題,パズルなど,自分の棚から順番に課題をもってきて一人で取り組み,できたらとても満足そうな表情や得意そうな様子で,教師にできたことを報告しています。


【なかよしタイム ~社会生活の指導~】

 幼稚部のなかよしタイムでは,子どもたちが体験したことや学んだことを,家庭や地域での生活につなげられるように,公園での遊びや身近な場所へのお出掛け,買い物,簡単な調理活動などに学級ごとで取り組んだり,実態に応じた縦割りのグループを構成したりして取り組んでいます。公園での遊びでは,一緒に順番を待ったり,「10数えたら交代」の約束で交代をしたりするなど,教師が間に入って調整しながら,子どもたちが気持ちを切り替えて約束を守れるように指導したりしています。また,年長の幼児が,年少の幼児の手をつないで一緒に散歩に行ったり,ブランコの端に寄って,隣に自分より小さい友達を乗せてあげたりするなど,子どもにとって自然な経験の中で,ルールを守ることや友達との関わり方を学んでいます。

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【のびのびタイム ~自立活動~】

 のびのびタイムでは,人とのやりとりの力を向上させる,身体の動きを改善する,情緒の安定を図るなど,自立活動の指導のねらいで,子ども一人一人の課題を丁寧に見極め,実態に応じた縦割りのグループを構成し,個と集団の両方を大切にしながら指導をしています。一対一で相手を意識しながらトランポリンを跳んだり,ふれあい遊びなどをしながらその子どもに応じたコミュニケーション手段で丁寧にやりとりをしたりしています。また,集団で鬼ごっこや、だるまさんが転んだ,チームに分かれて風船バレーや綱引きなど簡単なルールのある遊びに取り組み,競ったりして遊んでいます。

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 その他,幼稚部では,お誕生会,年長クラスのお泊り保育や,七夕祭り,焼き芋大会,お餅つき,クリスマス会,節分など様々な季節の行事にも取り組んでいます。

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【幼稚部親子教室】

 幼稚部に在籍する保護者を対象に,年間20回程度(金曜日,13:30~14:30),保護者が生活の中で子どもの思いや行動の意味を考え,子どもにとって分かりやすく,具体的な関わり方を学び,子どもの理解や子どもとの関わりを深めるために親子教室を行っています。
 親子教室では,毎回テーマを決めて,授業の様子をビデオや写真で見ながら,子どもたちの行動の意味を考えたり,疑似体験を通して子どもの気持ちを推測したり,親子で実際に遊んだりするなどしています。また,子どもを支える家族,保護者同士,保護者と学校がつながり,子どもの情報を共有,交換したり,互いに学び合うことをめざし,保護者が日頃の悩みを出し合い情報交換をしたり,担任が家庭に出向き,保護者と一緒に子どもの課題などに取り組む家庭生活支援,保護者が主体となって,学校と協力して企画する「夏祭り」などの行事を行ったりしています。