筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

修学旅行のお土産話

 先週末、6年生が2日間の修学旅行を無事終えた。私は出迎えにいけなかったので、今日の月曜日、旅行後初めて出会うことになる。今年は、旅行先を去年までの箱根から東京方面に変えた。子どもたちの反応が気になるところである。

 玄関での朝の挨拶。いつものように元気よく帽子をとって、「校長先生、おはようございます」と言ったN君に、「修学旅行で一番楽しかったことは何ですか」と聞いてみた。すると「結婚式をしました」との答え。予想しない答えに、思わず「えっ」と言ってしまった。そこで「ディズニーランドで見たのかな」と言うと、「僕がした」と言う。これには「どっきり」した。頭の中に「?」がいっぱい浮かんだ状態でいると、傍にいた担任のE先生が、「キッザニアで新郎役を経験したんですよ」と教えてくれた。職業的なことを体験する場だと思っていた目的地が、どうやら社会にあるものは一通り経験できるらしい。

 後で写真を見せてもらうと、shugakuryoko1.pngハンバーグ屋さんの店員や消防士、はとバス運転士やネイルショップのお客さんなど、様々な体験をしたようである。体験しているときの子どもたちの表情は実にいい。本物に近い衣装をつけて、場面も整っているところで、子どもたちの気持ちものっているからだろう。自閉症児は、「見立て」が苦手だと言われることもあるが、現実に近い状況の中でそれぞれの役柄を楽しめたようである。

 K君にも聞いてみた。shugakuryoko2.pngK君は「ディズニーランドが楽しかった」と教えてくれた。「ディズニーランドで何が楽しかった」と続けて聞いたが、これには答えず意気洋々と教室に向かっていった。写真を見ると、ティーカップや海賊船、ジェットコースターなどに満面の笑顔で乗っている。ホラー体験や宇宙空間に見立てた真っ暗な空間を通るジェットコースターにも乗ったようである。こちらは暗くて写真がとれなかったところが多かったそうであるが、スリルを味わえたようだ。

 2か所に絞った修学旅行を子どもたちは大いに楽しんだようである。2か所とも多彩な経験ができる施設である。そのほかにも目的地までの交通機関や初めての宿泊施設の利用など多くの忘れ得ぬ思い出を持ち帰ったようである。