筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

4月22日 「ゼリー」の話

 学校では、子供たちが摂食する30分前までに検食を行い、異味、異臭や異物混入等がないか、加熱処理は適切になされているか、量が適当か、味付けや色はよいか、などを確かめた上で、給食を子供たちに提供しています。この検食が私の役目です。(不在の場合は、副校長が替わってしてくれることになっています。)

 本日のメニューは、ご飯に鶏のから揚げ(付け合わせにトマトとブロッコリー)、ポテトサラダ、みそ汁、ふりかけ、青りんごゼリーでした。前に勤めていた学校でも、鶏のから揚げ(前の学校でのメニュー名はチャーチークでした)は人気メニューの一つ。これに加えてゼリーの人気も高いだろうと思い、子供たちが喜ぶ姿を想像しながら検食いたしました。
給食の見本.jpg

 そんな日常の検食でしたが、今日は、最後にゼリーを食べる段になり、朝のできごとを思い出しました。幼稚部の教室で子供たちの様子を見ていた時に、担任の先生が次のような話をしてくれたのです。

 「Yくんは、今朝給食のこんだてを確認していた時に『ゼリー』と紹介したら、ゼリーの写真をじっと見て、写真を指さしてくれたんですよ!」

 担任の先生の、Yくんがこの春に一つ上の学級になってお兄さんになったねえ、という気持ちと、「ゼリー」という言葉と写真が一致している、という喜びが、伝わってくる一言でした。もちろん、Yくんを褒めてあげたい、という気持ちがこもった一言でもありました。
こんだて確認用.jpg

 「きっと毎日、こんな小さな変化や成長を見つけながら、先生たちは指導に当たってくれるのだろうなあ」、「担任って、やっぱり子供たちの日常の小さな変化や成長を間近に見ることができるので、うらやましいなあ」などと考えていると、ひと匙ひと匙が妙にゆっくりになり、気付いたらゼリーの味を噛みしめるような、そんな検食になっていました。