筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba
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3月12日 「校歌について」~5・6年最後の音楽の授業~

 卒業式を明日に控え、今日が5・6年生の最後の音楽の授業である。

 今日は、ゲストが来てくれた。かつて本校に在職し、校歌の歌詞を作ってくれたM先生である。ここまでの経緯(いきさつ)は簡単に記そう。

 昨年の6年生が校歌を楽器で演奏できるようになり、儀式で披露してきた。今年はできるだろうかと思っていたら、先輩にあこがれた新6年生が興味をもち、2学期に入ると5・6年合同の音楽で楽器の演奏に取り組めるようになった。

 一方で、今年の研究では「音楽の授業づくり」を行ってきた。音楽で、子供の表現を育むためには、初期の自分からの表現である「音楽遊び」が大切であることなどを整理してきた。音楽での自己表現を楽しむようになってきた、子供たちの表現の一つとして、楽器演奏を位置付けてきた。この研究過程で講師のお一人から、校歌について、子供に教えることの大切さを教えていただいた。そこから、校歌制定の経緯や作詞者、作曲者等の所在を捜し始めることになった。運よく作詞をしたK先生が近隣にお住まいであることが分かり、ゲストとしてお迎えすることができたしだいである。

 授業では、まず、5・6年生が校歌の演奏をした。ピアニカ、木琴、ハンドベル、大太鼓といった構成である。おっと、忘れてはいけない指揮もあった。指揮のY君がタクトを振る。ピアノ伴奏が始まった。続けてピアニカ、木琴などがメロディーを、ハンドベルの子供たちが和音を奏でながら進む。途中から大太鼓が入る。少し前までは、最初から大太鼓が入り、少し大太鼓が前に出過ぎる印象だったが、落ち着いた演奏になった。そして、曲の最後のところでタイミングよくシンバルが響いた。シンバルは、最近になって、入れることにしたのだそうだが、しっかりタイミングが合っていた。ハンドベルは、G先生が6人の子供に合図を送っている。G先生の合図に従っているように見えるが、子供の側で合わせる気持ちがなければできないことだろう。今日は、よく合っていた。ふだん聞きなれている私からしても、今日は上手な演奏だった。

 ゲストのM先生に感想を聞いた。「とても上手でした。私が、校歌を作ったころ、歌っているのは先生たちだけでした。今は、みんなが歌い、楽器の演奏までしてくれることをとても嬉しく思っています。」と話してくれた。

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 次に、K先生が校歌について説明した。「こうか」の「こう」は「がっこう」の「こう」であること。「か」は歌であること。そして、どこの学校にも校歌があることなどである。

 そして、ゲストのM先生から「校歌に込めた思い」を聞いた。「のんのん、のび のび、のびの丘」は、学校のある「野比」地区の風景を思い浮かべた書かれたこと、その中でM先生は子供たちと遊んだり勉強したりすることが大好きだったので「ゆかいな なかまが あつまった」としたことなどを聞いた。「ゆかいな なかま」は、いろいろな個性の子供が集まっている本校の子供たち一人一人を思い浮かべたとも話してくれた。

 校歌ができたのは25年前。子供たちの校歌演奏が、昔と今をつないだ。校歌を大切にし、いつまでも校歌に親しみが持てるようにしたい。そのために昔と今はつながる必要があった。M先生ありがとう。また、来てください。