筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

2月12日 小学部マラソン大会

 先週金曜日(2月8日)、小学部のマラソン大会が行われた。残念ながら私は参加できなかった。もともと2月6日に予定されていたが、雨のため延期となり、予備日開催となったためだ。走ることが趣味である私は、子供たちの走りっぷりも、開閉会式も楽しみにしており、少々気落ちした。

 その私に、K先生が、ビデオがありますよと教えてくれた。今日、そのビデオを見た。快晴の中、流れた映像には、元気に走る子供たちが写っていた。「ヨーイ、ドン」で元気に駆け出す子供もいれば、少し遅れて教師に促されながら動き始める子供もいた。走っている途中の映像もあった。3学期に入って、今日まで学部を挙げて練習をしてきたせいか、一人で走っている子供が多い。先生たちは一緒に走り、声がけはするが、押したりせかしたりする様子はない。私は、安心しながら、楽しんで見ることができた。

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 体力づくりと称してランニングを取り入れる学校が多い。毎日走り続けることで体力をつける、と指導する側は考える。しかし、走りたい子供ばかりではない。幼児のいる学校にいると、子供たちは、早くやりたいとか、やりたくてしようがない、という気持ちが高じて走り出す場面に出会うことが多い。こんなときは、すこぶる速い。そんな子供も、運動会でゴールを目指して走るかというと、これが難しい。そこで、ゴールに飛び込みたくなるようにマットを置いてみたり、大好きな人がいて呼びかけたりと工夫する。

 大きくなったからと言って、走ることそのものが好きになるわけでもない。走ることが好きだとか、目標があるから頑張るとか、そんな気持ちのないところでランニングを続けるとランニング嫌いの子供が育ってしまうだろう。学校で無理強いするランニングやマラソン大会だけはしてほしくないと思っていた。できれば、生涯にわたって、体を動かすことが好きな子供になってほしい。その中に、ランニングが入ってくれたら嬉しいことだ。

 3学期からのランニングの授業では、ランニングに取り組む気持ちを育ててくれたようだ。まず、何週走るか、子供たちが自分で決めていた。マラソン大会では2周、4周のグループが設定された。そして、先生たちも一緒に楽しく走る、励ますことはあっても無理強いをしない、そんなことが徹底されたようである。

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 だからなのだろうか、ゴールの白いテープを切る子供たちの表情がいい。走り終えた喜び、やり遂げた満足感、思ったよりも遅くて残念だった思い、上位になって嬉しい気持ち、そんないろいろな表情を見ることができた。