筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba
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6月14日 どっちが好き ~3・4歳児の飲み物タイム~

6月14日 どっちが好き ~3・4歳児の飲み物タイム~

 幼稚部の教室から年長組の外遊びを見ていると、ひよこ組(年少組)の子供たちが避難車(通称:散歩車)に乗って帰ってきた。プレールームで、運動遊びをしてきたようである。このところ、ひよこ組の子供たちが散歩車に乗って出掛けるところをよく見掛ける。みんな一緒に移動できるし、子供たちは喜ぶし都合がいいようだ。

 教室の前で、散歩車を押してきた男性のF先生から、一人ずつ下してもらう。「次に下りる人?」と声を掛けられると、子供たちは両手を挙げて先生の近くに行く。F先生が抱き上げて下してあげる。下す方も下される方も息が合っている。K君とSさんは、まだ乗っていたいようで、F先生の呼び掛けに応える様子はない。また、どこかに出掛けてくれないかというように、散歩車から身を乗り出している。呼び掛けだけでは難しいと判断したF先生は、いったん教室に入り、飲み物のボトルを持ってきた。「カルピスをのむよ。」と誘い掛ける。この誘い掛けは、運動遊びでのどが渇いていた二人に効果てきめんであった。

 遅れた二人が教室に入ると、O君、Y君、R君、I君の4人はテーブルを前に座っていた。目の前には2種類の飲み物のペットボトルがある。手を伸ばしたり、声を出したりして、早く飲みたいと訴えていた。目の前には、カルピスとぶどうジュースのペットボトルがある。一人ずつどちらがいいか聞いていく。それぞれカルピスがいい、ぶどうジュースがいいと選んでいく。

 O君は、昨日まではカルピスだったが、今日はぶどうジュースを選んだ。チャレンジだろうか。だが、少し口に入れて顔をしかめた。そして、コップを先生の方に押しのけた。もう、いらないようだ。I先生が「カルピスにする?」と聞くと、こくりとうなずく。こうして、選択が始まり、好みが生まれ、嗜好が拡大していくのだろう。O君の新しい味のチャレンジを、「のどの渇き」が後押しをしたことだろう。運動遊びの後の飲み物タイムはよいタイミングだ。

 後でI先生に聞いたが、3・4歳児は、飲み物の嗜好においても飲み方についても変化が著しいようである。I君は、一昨日初めて、ジュースをゴクンと飲み込めた(嚥下)そうだ。R君は、昨日、初めてコップから飲めるようになったそうだ。今日は、O君が新しい味にチャレンジした。明日は、どんな変化が生まれるか、楽しみだ。

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