筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

みんな廻しをつけて ~寄宿舎のびっこまつり~

 「のびっこまつり」があるということで、放課後、寄宿舎に行ってみた。

 寄宿舎の6名の男子が、白い廻しをつけて、これから相撲を取り始めようというところだった。4名は素肌に廻しをつけ、2名はズボンの上からだが、慣れないのによくつけている。

 対戦が始まった。前半は寄宿舎指導員A先生と子供たちの対戦。一人ずつ、名前に「山」や「錦」を付けた四股名を呼ばれ、マットに作られた土俵の中に入る。そして一礼。次に蹲踞(そんきょ)をするのだが、これが子供たちにはなかなか難しい。しゃがんだ格好になってしまったり、お尻をついてしまったりする。K君は、A指導員を真似て蹲踞をしようとしたが、ふらふらして維持するのが難しかった。

 行事役の先生の「はっけよい、のこった」の合図で、対戦が始まった。A先生は、一人一人に合わせた対戦をしていた。押すことが分かっている子供を相手にしたときは、先生が少し押した後、子供に押されて土俵際まで追いつめられる。そこで、少しがんばって最後は寄り倒された。押すことが難しい子供を相手にしたときは、子供を担ぎ上げたり回してあげたりする。子供たちは、もっとやって欲しくて近付いていく。その勢いに押されるように、土俵上に倒れて子供の勝ちとなった。子供同士の対戦もあった。押し合いにはなりにくい対戦もあったが、廻しを付けて組み合うと結構さまになる。

 最後は、子供全員とA先生の対戦。子供たちは一人ずつのときより勢いがある。真っ先にA先生の懐に飛び込む子、ほかの子供の後ろから押す子など、この一場面にも一人一人の個性が垣間見えた。

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 裸に廻しを付けると、子供の体の成長ぶりが感じられる。そして、生身の体を触れ合わせ喜んでいるようす見ていると、人との関係を築いていく上でも良い活動だと実感する。今回、子供たちが付けた廻しは、4月に横須賀場所のわんぱく相撲に招待されたときに相撲協会からいただいてきたものだ。このアイテムがあることで、今日の活動が一段と盛り上がった。続けていきたい取組の一つである。