筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

夜間訓練の経験~寄宿舎地震津波訓練~

 4月20日 子供に合わせて ~玄関の環境設定~

 今週に入り、小学部の子供が使う玄関の様子が変わった。混雑している印象があったが、今週はぐっと落ち着いた。先週は、始業式と入学式があった。進級にともない在校生の靴箱の位置が変わり、学校に慣れていない新入生が加わり、さらに指導する教員が慣れていないこともあり、人の動きが錯綜していた。今週に入ると、日を追うごとに子供の動きも大人の動きもスムーズになってきた。慣れもあるようだが、教員が相談して玄関の環境を見直したのだそうだ。

 具体的には、学年ごとに使っている靴箱の配置を変え、1年生用に新たにベンチを配置したと言う。見直し前は、1年生の隣に2年生の靴箱があった。2年生は、1年間の学校生活を経て玄関での行動がスムーズになったとはいえ、進級により靴箱が隣に移動したことで少々の混乱があった。座って履き替える子供も何人かいた。そのすぐ隣に、自分の靴箱がよく分かっておらず、靴の履き替えにも慣れていない1年生がやってくる。当然、教員が指導しなければならないことも多くなるので人がごったがえす。混雑は子供の集中を乱し、心を乱し、落ち着かなくなったり大きな声をだしたりにつながった。

 そこで、2年生の靴箱を離し、ベンチの隣でゆっくり履き替えることができるようにしたのだそうだ(写真の向こう側)。また、まだ立ったまま靴の履き替えが難しい1年生用に赤い布張りのベンチが配置された(写真の手前側)。これまでも靴箱の横に椅子が一脚あったが、それでは足りないらしい。確かに今日みていると、1年生のうち2人が椅子を、3人がベンチを使っていた。子供も落ち着いて履き替えているが、指導する教員も余裕をもって見守っていた。

小学部1.jpg

 ただ、ベンチの位置が、靴を履き替えて教室に向かう多くの子供の進路を妨げる所にある。今週初めは危ないのではないかと思ってハラハラしていたが、子供たちはちゃんと避けて通っている。むしろ、これまで急いで教室に向かっていた子供が、明らかに障害物があるせいで、ゆっくり動いているようだ。

 この変更は、新たに小学部の配置となった教員の発案とのこと。先週1週間の玄関の様子を見て改善の必要を感じたということだ。同じ玄関に何年も立っていても私は気付かなかった。その教員は、これまでも子供たちに分かりやすい環境づくりに熱心であった。同じものを見たとしても同じように気付くものではない。何を見るか、視点が大切だということであろうか。