筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

給食をめぐる小さな事件

 ちょっとした事件があった。校長室で検食を終えて、容器をランチルームに戻しに行ったときのことである。いつもはきれいに整っているランチルーム前にあるケースの中の給食の見本が乱れていた。主食である冷やし中華が、さんざんに容器からはみだしている。

 誰かぶつかって、ケガでもしたのでなければよいと思いつつ、ランチルーム内の配膳室にいた栄養教諭のN先生に聞いてみる。すると、1年生のH君がケースを開けて、手をつっこんで食べようとしたのを、担任の先生に止められたのだそうだ。ほっと一安心である。

 今日から給食開始。栄養教諭N先生は、久しぶりの給食なので、子どもたちの好きな麺類にしようと考え、冷やし中華にしたと言う。今日の冷やし中華は、見た目にもきれいだったし、食べてもおいしかった。私も見た目に食欲をそそられた。ランチルームに入れば自分の給食があるとはいえ、久しぶりの給食にケースを開けて手づかみ食べしようとしたH君の行動もうなずける。N先生の子どもたちに好まれるだろうという予想が的中したということでもあろう。ほほえましい小さな事件である。

 事情の知らない教員をはっとさせる小さな事件が、今学期もいくつも起こることだろう。願わくは、大きな事故や事件にならないことである。