筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

教育実習研究授業

 今日と明日、実習で学んできたことの集大成として全員が研究授業を行う。

 教育現場で指導細案という、1時間の授業の計画を綿密に書いたものを作る。ここまで、子どもたちと仲良くなり、指導教諭の授業を何度か観察し、自分で授業を行っては反省を繰り返してくる。もちろん教材も作る。本校の場合には、教材を自作しなければならないことが多い。

 指導教諭がいるとはいえ、自分が行う授業を自分で練り上げ、それを他者が読んで分かる文章にするということはベテラン教師でも簡単なことではない。実習生諸君が前日に届けてくれる指導細案には、そうした苦労の跡が行間に感じられる。期待して今日の授業を見学した。今日は、10人のうち5人が授業をした。

 A先生は1年生で朝の運動を取り上げた。B先生とC先生は5年生と3年生で、個別の学習を行い、いずれも経験したことを文にする学習を行った。D先生とE先生は幼稚部で、クラスの子どもを対象に、それぞれ朝の会と音楽遊びを行った。

 5人の先生とも、緊張し声が上ずりがちだ。無理もない。わずか3週目にして大勢の人に見られるのだし、本校の子どもたちの反応は予測しにくい。朝の運動で昨日までは呼ばれると素直に前に出てきて横転したK君が動かなくなってしまったなど、ちょっとしたハプニングはあったが、おおむね5人の先生が計画したとおり進んだようである。

 ただ、授業が表面的に計画通りに進むことと、授業のねらいが達成することとは違う。授業研究会では、そうした観点からいろいろなアドバイスが行われた。反省する点を改めて気づかされたこともあろう。また、授業研究会では、それぞれが工夫した点や授業後の反省点を自分が述べるとともに、指導教員からその頑張りぶりなども紹介された。

 私も30数年前に行った実習の研究授業で、冷や汗をかいた記憶を思い出した。実習生の皆さんにとっても、それぞれの研究授業は、貴重な財産となることだろう。今日の5人にとっては、そうなるだけの内容があったと思う。明日の5人も大いにがんばってほしい。