筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

角番校長の挨拶日記その1 ~今年の1年生

 今年の1年生は、幼稚部からの進学した子が4人、本校に初めて入学した子が2人である。去年と一昨年は、男の子ばかり6人であったが、今年は女の子が1人いる。

 本校の玄関は、幼稚部と小学部で別になっている。先生たちの出迎えも違っている。幼稚部では、先生たちが子どもと目線を合わせるためかがんで迎えるが、小学部の先生たちは立ったまま迎えている。発達の段階に合わせた対応であるが、幼稚部から進学した4人は、少し改まった感じを受けるのではないかと思う。

 そうした出迎えを受けるためだろうか、幼稚部から進学した4人は、3月までより大人びて見える。S君とK君は、角番に立つ私と挨拶することをすぐに覚えた。これまであまり言葉のはっきりしなかったK君も、「お」「は」「よ」を意識して発音をする。その様子にM先生は手応えを感じて喜んでいる。

 もう一人のK君は、幼稚部の方には行きたがらなくなったと、お母さんが教えてくれた。これを「こだわり」という人もいるが、私は、K君なりに気持ちを整理したのだろうと思っている。幼稚部のときには遅れて登校することも多かったH君は、今年は始業に間に合っている。睡眠の乱れがちのH君を支えるため、御家庭もがんばっておられるのだろう。

 新たに入学した2人は、当初お母さんから離れがたい様子を見せていたが、程なく新しい環境に慣れたようだ。それでも4月中は、靴を取り替えたがらなかったり教室に向かうのに大きく寄り道したり、担任の先生を困らせようとしていた。様々に生じる気持ちの動揺をいろいろな形で表現し、それに付き合う教師を見て安心しているように見える。こうしたことがだんだん収まってゴールデンウィークに入ったが、今日は、また甘えんぼ虫が少しうずいていたようである。