筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

平成25年度自閉症教育実践研究協議会を終えて

 去る2月6日(木)、7(金)の両日、予定通り自閉症実践研究協議会を開催することができました。当日は、北海道から沖縄まで220名の方に御参加いただきました。参加者の内訳は、特別支援学校の教員が6割強、小・中学校の教員が2割弱、そのほか大学関係の方、療育関係の方、保護者の方の参加もありました。

 一日目は、授業公開と御覧いただいた授業に関する研究会を中心に開催しました。幼稚部、小学部合わせて9つを指定授業として公開しました。集団の授業あり、個別の授業あり、どんな授業でも今回テーマとした「表現する力を育てる」という観点はありますので、様々な授業を御覧いただきました。協議会のアンケートを拝見しますと、参加者がこの授業と研究会からいろいろな刺激を受けたことが分かります。本校の教員にとっても多くの学びがありました。研究会では、子どもの思いや考えに即して対応している本校の教員の姿勢を評価いただいたり、一方で、子どもの表現を捉え切れていないことを御指摘いただいたり、授業の事実を通した真剣な学びあいを持つことができました。

 二日目は、本校の研究発表が中心の日程でした。ステージでの事例発表4本、そのほか全教職員によるポスター発表を行いました。今回は、一人一人の子どもの表現の実態からそれぞれ教員が課題を見付け、実践を試行錯誤する中で、「人とのかかわり」が表現の基盤にあることや、一人一人の表現を育てる方法は一人一人に即して見付けきたことなどを報告しました。参加者の皆さんからは、発表に対し共感するといった発言や実態や変容の捉え方に対する厳しい指摘などもありました。本校の教員は、多くの示唆を得ることができました。アンケートによると、ポスター発表で直接意見を交わすことができたことが好評でしたが、御参加いただいた皆さんに、何かしら役立つことがあったとすれば嬉しい限りです。

 新しいテーマに取り組んだ1年目の発表で課題整理の段階ですが、自閉症の子ども表現を育てるというテーマは参加者にとっても興味深いテーマであることを確認できました。本校は、引き続きこのテーマを追求してまいります。来年度また、このテーマを中心として、知的障害を伴う教育の在り方について協議できることを楽しみにしております。