筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

いざ裏山へ(寄宿舎夜間避難訓練)

 昨日、地震・津波を想定して寄宿舎児童を対象に夜間避難訓練を実施した。本校は、道路一本隔てて東京湾に面している。眺めは抜群によいが、ひとたび地震となれば津波を警戒しなくてはならない。津波からの避難は、言うまでもなく「高いところ」へ。

 幸いにも、本校の裏手は小高い山になっている。そこで、3.11震災以降、朝の運動をはじめ様々な学習を裏山で展開している。裏山に行くことに慣れること、急坂にへこたれない体力を作ることなどを目指している。

 こうした日ごろの取組もあり、寄宿舎6名の子どもたちの裏山までの避難は順調に行うことができた。春の避難訓練では、訓練による日課の変更に驚く子どもや夜道を歩く怖さを訴える子どもいたが、今回はトラブルもなく短時間で裏山に到達した。

 心強い応援部隊があったのも、訓練が順調にできた一因であろう。今回の訓練には、学校の向かい側にある研究所の研修生宿舎を利用している研修生の皆さん10名にご協力いただいた。子どもの数の2倍以上の大人が、避難のためにサポートをした格好になる。裏山にいく集団には、ある種の賑々しさあり、子どもたちも暗闇の恐怖を感じなかったことだろう。ご参加いただいた方の多くは、子どもと手をつなぐこともなく、同行していただいただけなので物足りなさが残ったかもしれない。しかし、実際のときには、どれだけの人が近くにいるか分からないことを考えると、できるだけ多くの人に知っておいてほしい。その意味では、多くの研修生の方に参加いただけたことに感謝している。

 今回は行わなかったが、12月の訓練では、この裏山にテント9張りを立て、非常食体験を内容とする避難訓練を行った。幼稚部3クラスと小学部1年~6年までのクラスが、それぞれテントに入り、各家庭で用意した非常食を食べてみた。これも3.11の経験を踏まえ、それまでは保護者への引き渡しに重点を置いていた避難訓練を、数日間、避難先である裏山に止め置かなければならない場合を想定して変更したものである。子どもたちは大きなトラブルもなく、むしろ楽しんでこの訓練に参加していた。

 子どもたちとともに十分な準備をしつつ、大きな災害のないことを願う。

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いざ裏山へ

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テントに入る子どもたち