筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

感謝状贈呈(平成25年12月18日)

 今日、5名の子供たちに感謝状を送った。

 小学部1年生から3年生までの5名の子供たちが、毎週1回、校長室を掃除してくれたことに対する御礼である。

 掃除用具として、粘着テープが回転する方式の用具(通称コロコロ)が分かりやすいということで、それを使える場所として校長室が選ばれたらしい。粘着テープは白いので、ゴミが付着すると黒くなり、分かりやすいということである。

 はじめは、校長室の置物などに興味を示し、なかなか掃除に向かなかった子供たちであったが、回を追うごとに掃除に気持ちが向いてきた。そのうちソファーの下、テーブルの下、部屋の隅々などまでやってくれるようになった。

 そこで、2学期最後に、校長室の主として感謝の気持ちを表したいと思った「感謝状贈呈」とあいなった。最後の掃除を終わった子供たちに、一人一人の特徴を記した文面と感謝の言葉を送った。子供たちもうやうやしく感謝状を受け取ってくれた。なにやら嬉しそうでもある。そして、清掃用具を持って帰っていった。ただし、感謝状は校長室に残したままで(笑)。

 こちらは感謝の気持ちを賞状という紙に載せて贈ったつもりであるが、子供たちは、紙は受け取ったが感謝の気持ちは受け取ってくれなかったらしい。そうすると残るは紙だけであるから、紙は持ち帰るに値しないということだろうか。担当の先生は、両手がふさがっていたからだと弁解していたが、何としても持ち帰ろうとは思わなかったということだ。

 だが、それでは終わらなかった。下校時のこと、一人が感謝状を丸めてお父さんの迎える車に乗り込んだ。丸まった紙を開いたお父さん、息子の感謝状を見て大いに喜んでくれた。それを見て、その子も喜んでいた。お父さんの喜びにつながったことが嬉しかったようだ。

 こうなると紙に載せることにも意味がある。こうしたことを繰り返し、子供たちは感謝の気持ちや意味をだんだん理解していくであろう。こうした機会をたくさん持ちたいものである。