筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

世界自閉症啓発デー2013 in横須賀を終えて(平成25年12月9日)

 12月7日(土)、本校に隣接する国立特別支援教育総合研究所との共催による「世界自閉症啓発デー2013 in横須賀」を開催しました。趣旨説明、映画「海洋天堂」の上映、自閉症に関するミニ講義、当事者からのメッセージ、そして本校幼児児童の作品展という企画に、約160名の方の参加がありました。以下、私の感想です。

  「海洋天堂」は中国映画で、自閉症の子どもと不治の病で余命幾ばくもない父親との心の絆を扱った映画です。知的障害を伴う自閉症の方の特徴がよく描かれており、自閉症の理解のためにはよい作品だと思います。映画のクライマックスでは、父親が自分を海亀になぞらえ、自分の姿はなくなってもずっと一緒にいることを子供に教える場面です。父親の子供に対する深い思いが描かれており感動的でした。

 当事者からのメッセージは、本校卒業生とご家族からのメッセージでした。本人は、卒業して現在元気で中学部に通っていること、将来の夢などを淡々と話してくれました。ご家族からは、大変なご苦労があった幼少期、本校の教育に光明を見いだせたこと、しかし入学して一つの課題を乗り越えても次の課題が生じたこと、そうした歴史を経て家族の将来を展望されているご家族の様子など、貴重なお話しをお聞きすることができました。

 毎日、自閉症の子供たちに接している校長ですが、映画も当事者の話もとても新鮮で感動的でした。自閉症という共通の特徴はありますが、一人一人が個性的であり、一人一人とそのご家族に歴史と未来があるからでしょう。私たちは、そうしたかけがえのない存在して、この子供たちを理解する必要があるのだと改めて感じたしだいです。