筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

学校公開に当たって(平成25年10月31日)

 11月9日は、本校は授業を公開します。

 教員免許状更新講習の一環として、また、一般の方に学校をご理解いただく機会として、日常の様子をご覧いただきます。更新講習には40名の方が参加されます。また、一般の方からもたくさんのお問い合わせをいただいております。

 この機会に一人でも多くの方に本校の教育を知っていただき、子どもたちの教育を一緒に考えていくことができれば有難く思います。
 さて、本校は、知的障害を伴う自閉症の子どもを対象とした、全国で唯一の学校です。この子どもたちの教育の在り方を追求し、発信・交流することを使命としています。年間たくさんの見学者を迎えますが、こうした学校の性格から、自閉症の子どもに対する特別な指導や教材に関する情報を求めてこられる方が多いように見受けます。そうしたものもありますが、そうしたこと以上に本校では次のようなことを大切にしています。

 その一つは、子ども一人一人が成長するために必要な経験や活動を創りだすことです。一人一人の発達の段階や経験等を踏まえ、思いっきり遊んだり、本物の経験をしたりすることを大切にしています。

 二つ目は、一人一人が抱える困難さに対し、一人一人に応じて指導をしていくことです。子どもたちは、自閉症という特性を共通に有していても、課題とすることや困っていることは多様です。その一つ一つに対して、ていねいに対応していきたいと考えています。自閉症の指導について「構造化」が大切であると言われます。私たちもそう考えていますが、私たちは、子どもの一人一人の空間や時間や活動内容・方法の分かりやすさは異なって当たり前と考え創意工夫することにしています。

 私たちは、子ども一人一人が「思い、考え、行動する」人間に育ってくれることを願っています。何かのスキルを身につけるときにも、子どもなりに考え、逡巡し、折り合ったり納得したりして獲得していってほしいと考えています。そうした力こそが身に付いた力となり、社会参加を可能とすることでしょう。

 どうぞ本校の日常をご覧いただき、忌憚のない御意見・ご感想をお寄せください。