筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

根拠に基づく指導 ~自閉症教育実践研究協議会~

 例年2月に行っている自閉症教育実践研究協議会を、今年は2か月早く行った。近年、毎年のようにインフルエンザの影響を受け、昨年度はとうとう小学部の授業公開ができない事態となった。この反省を踏まえて時期を前倒しにしたのであるが、十分な周知ができず参加者が例年を大きく下回ってしまった。

 今年のテーマは「子供たち一人一人が確かに育つ指導~根拠のある実態把握と指導計画に基づく授業実践を通して~」である。なぜ、「根拠に基づく指導」なのか。開会に当たり私は次のように短い挨拶をした。

**************************************************************
 開会に当たり御挨拶申し上げます。
 全国から御参加いただいた皆様、久里浜へようこそ。
 現在、学習指導要領の改訂に向けた議論が本格化しています。その中では、何のために、何を、どのように学ぶのかという観点から学校教育を見直す方向性が示されています。
 本校の今年度の実践研究もこうした問題意識をもち、一人一人を確かに育てることを目指し、何のために、何を、どのように指導していくのか、という視点から取り組んでまいりました。確かに育てるためには、根拠に基づく指導が大切であると考え、授業や事例を通して追求してまいりました。本協議会で、その一端をご紹介しますので、忌憚のない御意見御感想をいただければ幸いです。
 本日は、隣接の独立行政法人特別支援教育総合研究所理事長の宍戸先生にご臨席いただくとともに、指導助言者として筑波大学の野呂先生、京都大学の田中先生をお迎えしました。御指導のほどよろしくお願いします。
 本会が、皆様と私どもにとって実り多きものとなりますよう御期待申し上げ、開会の挨拶といたします。
**************************************************************

 参加者は少なかったが、私たちにとっては「実り多い」研究協議会となった。授業研究会では参加者とじっくりと意見交換を行うことができ、事例協議も活発だった。何より、この研究協議会を通して、本校の教員一人一人が成長したように感じられて嬉しい。

 参加者のアンケートも概ね好評であった。参加者の皆さんにとって何らかの学びがあったとすれば嬉しい限りである。