筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

5年生の旗掲揚

 5年生の朝の会には、ちょっと変わった活動がある。

 今日の日にちや天気を確認し、一日の勉強や献立を発表しあう。そして、一人一人の名前呼びをすると、その活動が始まる。

 T先生の引くキーボードの軽快な曲に合わせて、「5年生の旗」が掲揚されるのだ。クラスの旗を作ることは珍しくない。5年生の旗は、「5」という数字の周りに、子供たちの手形が押されたり様々な形が描かれたりしている。そうした旗を目立ったところに掲示することはよくある。

 しかし、5年生は、毎朝、守衛さんが校門近くのポールに上げる、そんなイメージで教室内にクラスの旗を掲げる。本校は平屋建てであるが、天井は高い。天井のフックを利用して両脇に付けたロープを引いて上げるのである。

 今日も、その活動が始まった。

 司会のK君が「旗揚げをします。」という。すると子供たちは、前に出て、旗にロープをくくりつける。リングやフックを利用して簡単に取り付けられるようになっているが、hatakeiyo.png手際よく作業が進む。次に、子供たちが両側からロープを引く。少しずつ、少しずつ。引いている様子は楽しそうである。

 だが、一人、R君が席から立とうとしない。興味がないのだろうかと思ったが、席に座って上がる様子を見ている。先生が、一緒にロープを引くよう声をかけるが、R君は気にとめる様子もない。先生もそれ以上は勧めない。R君が、ロープを引く側にも興味をもつようになるのを、ゆっくり待つことにしたようである。