筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

卒業生保護者が贈る言葉 ~まず、御自分を大切に~

 PTAが主催する卒業生(幼稚部は修了生)の保護者を送る会が開催された。8割を超える保護者会員が出席した。

 昼食をとりながら、修了・卒業する子供たちの近況やこれからを語り、3年間・6年間の成長ぶりをスライドショーで振り返った。私は3年前に赴任し、修了する幼稚部の子供と同時に久里浜の学校生活を始めた。歩みを共にしてきた子供たちである。感慨深い。そして、小学部を卒業する6年生とも3年間を過ごした。個性豊かな面々が揃っており、思い出も多い。

 最後に、保護者から一言いただいた。多くのお母さんが感謝の言葉を短く口にされる中で、6年生のMさんのお母さんが、残る皆さんにメッセージを残したいと三つのことを話された。

 一つめは、子供のためにも「自分(保護者自身)を大切にしてほしい」、自分が楽しいと思うことを、まずなすべきである。二つめは、「子供と向き合ってほしい」、子供との日々を漫然と過ごすのではなく、子供の成長に向けてがんばりましょう。三つめは、「子供が育つ地域のために行動してほしい」、地域で支え合うネットワークを作っていきましょう。大要こんな話をされた。

 自分を大切にし、子供に向き合い、地域に向けて行動する、子育てやPTA活動の勘所だなと思う。とかく「子供」が強調されることが多いが、「自分」を最初にもってきているところがいい。元気な「自分」がいてこそ、周りにも影響を与えられるのだから。

 話の内容に共感するとともに、いつも明るく振る舞うMさんのお母さんの元気の秘密が、「自分」を大切にすることにあったことを知った。卒業を間近にして、お母さんとの心の距離がまた少し近くなったように思う。