筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

角番校長の挨拶日記その12 ~3学期の始まり~

 今日の久里浜は、春のように穏やかな日射しに海がキラキラ輝いていた。冬晴れの日によく見られる光景で、私の好きな久里浜の一場面である。

 今日は、3学期の始業日。久しぶりの登校に笑顔いっぱいの子供が多い。ほかの始業日と違う点は、「おはよう」の代わりに、先生たちに「明けましておめでとうございます。」と話しかけられることだろうか。それに対して、待っていましたとばかりに笑顔になり、「明けましておめでとうございます」と返す子供もいるが、キョトンとして新年の挨拶について指導を受けている子供もいる。

 中には、冬休みの朝寝坊が尾を引いているのか、寝ぼけ顔な子供もいる。まあ、こんな子供は来週には、元気を取り戻してくれるだろう。私は、少し大きめの声で「おはよう」と挨拶し、教室へ送り出してやる。元気を注入してやっているつもりだが、「おめでとう」「おはよう」の挨拶をするたびに、私にも元気が注入されてくる気がする。

 そんなの中で少し心配なのは、何か気がかりなことを秘めているように感じられる子供である。今一つ元気がなかったり、何となくこれまでと違う様子が感じられたりする。担任の先生に聞かれるのを待っているだろうか、自分で言えなくても分かってほしいと思っているだろうか、それとも、あまり聞かれたくないことだろうか、知ってほしくないことだろうか。前者であってほしいなと思いながら見送る後ろ姿には、少し時間がかかる。

 一人一人に冬休みのドラマがあったことだろう。さあ、それに耳を傾けるところから3学期のスタートである。