筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

角番校長の挨拶日記その11 ~K君の成長・教員の成長~ 

 1年生のK君は、担任のH先生に促されてだが「おはよう」とかわいい声であいさつしてくれる。今日も、気持ちのよい挨拶を交わして教室に入った。

 玄関から一番近い教室に入ってから5分位経った頃、1年生の教室の扉が開いて、H先生が顔を出し、「K君、おしっこできました」と大声で叫んだ。後ろからの突然の大声に驚いたが、私に向けられたものではなく、玄関にいる教室の同僚に伝えたものらしい。そのときのH先生の晴れやかな笑顔が素敵だった。

 お昼頃、廊下でH先生に会うと、午前中にもトイレでのおしっこに成功したと、うれしそうに教えてくれた。K君は、家が遠いので小学部入学を機に、寄宿舎に入舎した。寄宿舎の規則正しい生活によって、生活面でいろいろな変化が表れてきている。トイレでのおしっこも寄宿舎で先に成功したらしい。家庭でもできるようになり、そして学校の生活リズムの中でもできるようになったということだ。

 H先生ばかりでなく、寄宿舎の教員も、これで本物だと喜んでいる。H先生を見ていると、K君の様子に元気づけられファイトを燃やしているのが分かる。教員を成長させるのは子どもなのだと、つくづく思う。もちろん、H君の成功の陰に、失敗の積み重ねや様々な努力があることは言うまでもない。