筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

秋の遠足 ~小動物との個性的な交流~

 小学部高学年の遠足が雨で中止になった。予備日も用意していたが,延期した日も雨。がっかりする子供たちの姿を見るのは忍びない。

 今日は,小学部低学年の遠足。昨日までは心配な雲行きであったが,朝から秋晴れの遠足日和。私は,2年生の動物園に同行した。ちなみに1年生はほかの動物園,3年生は水族館のあるテーマパークである。

 2年生は,昨年も動物園を見学しているので,今年は小動物との交流をねらいの一つとしていた。動物園に着くと,早速,小動物と交流ができる広場に向かう。

 塀で囲われた広場では,モルモット,ヒヨコ,ハツカネズミ,ニワトリと触れあうことができる。モルモットやハツカネズミは,1m四方位のテーブルの上にいたが,ニワトリは放し飼いにされていた。

 子供たちは,初めのうちこそ尻込みしていたが,一人一人先生に誘われて,触ったり撫でたりするようになった。直接触ることを嫌がる子供も,ブラシを使うと抵抗感が減るようである。ブラシで撫でている間に,子供の表情が和らいでいくのが印象的であった。

 K君も最初は,広場内のベンチに座っていた。しばらく様子を見た後に,自分から動物に近づいていった。特に,ハツカネズミが気にいったようである。ハツカネズミがテーブルの一つの角に群がっていた。そのハツカネズミに向かって顔を近づける。近づけては,飛びのく。また,顔を近づける。そして,離す。そうした動きを何度も繰り返していた。近づき過ぎて,ハツカネズミがK君に飛び移ることもあったが,K君は驚くふうでもない。

 今度は,K君の近くにニワトリが来た。見つけたK君は,ニワトリを追いかけた。足早にニワトリが動く。K君は近づき,少しだけ追いかける。追いかけ回すのではない。近づくと反応するニワトリの動きが楽しんでいるように見える。

20140930.png 優しく触ったり撫でたりするのではないが,K君はハツカネズミやニワトリとの触れあい方を発見したようである。K君は,この触れあいがことのほか気にいったようで,次に移動すると言っても納得せず,しばらく間この交流を続けていた。

 さて,K君の新たな一面を発見した訳であるが,この経験をどう生かすか,先生たちの今後の取り組みが楽しみである。