筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

地引き網交流 ~視覚支援学校の子供たちと~

 昨年は,台風の接近により断念せざるを得なかった地引き網交流。今年も悪天候が心配されたが,夏の名残の太陽が照りつける中での実施となった。

 本校の幼稚部17名,視覚支援学校からは10名の子供,それに保護者,教員合わせて130名を越える参加者となった。大人がいっぱいだから,あっという間に引き終わるかと思っていたら,これが誤算。カメラマンに徹するお父さん方が多く,力不足でなかなか引けない。漁師さんに早く引くようせかされたり,せっかく網に入った魚が飛び出たりすることもあったが,子供のペースにはあっていたようだ。大人と一緒に何度も網を引く子供たちの姿が印象的だった。


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 網の中には,鰹や鯖などがたくさん入っていた。魚が入っていなかったらどうしようかと心配していた教員も胸をなで下ろしたようだ。

 魚を触ってみる。視覚支援学校の子供と久里浜の子供が一緒にたらいを囲む。どちらの子供も初めは,なかなか手が出ない。そのうち,触り始める子供が出てくる。教師やお母さんに誘われてこわごわ手を出す子供もいる。
だんだん慣れてくると,視覚支援学校の子供は,一尾を丁寧に触るようになった。久里浜の子供は,一尾を取り上げて少し見ると,次の一尾に手を伸ばす。一方は,一つの対象を丁寧に観察するが,観察する対象は限られる。一方は,たくさんの対象を手にしているが,果たしてどのようなことを見てとったであろうか。


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 子供の中には,触れない子供もいたが,それでもたらいの側にいて他の子供が魚を触る様子を見ていた。全体が作り出す雰囲気がそうさせているようにも見えた。これも交流の醸し出す効果であろうか。