筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

本校の教育方針(平成28年度)

1 教育目標
 子供一人一人の良さや可能性を伸ばし、自立し社会参加するための基礎を培うことを目指す。

 本校には、知的障害に自閉症を併せた子供たちが在学している。子供たちの障害の状態及び発達段階、特性等は多様である。そこで、個々の子供の多様な実態に応じて、適切な指導を行い、それぞれのもっている可能性を最大限に伸長することが本校における教育の基本である。
 特に、子供一人一人の良さや可能性を伸ばすとともに、それぞれの発達段階に応じた知識・技能等の習得を図り、自立し社会参加するための基礎を培うことを目指す。

【具体的な目標】
(1) 人とのかかわりを楽しむ子供を育てる。
 自立し社会参加するために必要な力は、人とのかかわりを通して育まれる。人への関心やかかわるための力を育て、人とのかかわりを楽しむことができるように指導する。
(2) 気づき考え自ら表現する子供を育てる。
 様々な体験を通して、一人一人が気づき考えることを大切にし、感じたことや考えたことを自ら表現できるように指導する。
(3) 夢の実現に向かって努力する子供を育てる。
 好きなことを見つけて思いっきり遊ぶ、興味関心のあることにじっくり取り組む、夢や希望を叶えるために努力するなど、目当てをもちその実現に向かって行動できるように指導する。

2 学校運営の方針
 教職員、保護者、関係者が連携し、一人一人の子供が「確かに育つ学校」を目指す。

 本校は、これまで知的障害に自閉症を併せた子供たちのための教育課程を開発してきた。この数年は、その教育課程を基盤に、一人一人の「思いや考え」を大切にし、望ましい行動を育てる実践を重ねてきた。こうした経緯を踏まえ、今後は、一人一人の子供が「確かに育つ学校」を目指す。
 子供を確かに育てるためには、一人一人の過去の成長の経過を踏まえ、現在の教育的ニーズに合致した指導をしなければならない。子供にかかわる関係者が情報や知恵を結集し、指導に当たることが求められる。指導の根拠を明らかにしつつ、指導を評価し改善することを重ねることによって、子供の成長を追求することが可能となる。
そして、子供が「確かに育つ」ことを関係者とともに検証し、それを国内外に向け発信することによって、筑波大学附属学校として求められる先導的拠点、教師教育拠点、国際教育拠点としての役割を果たしていく。

【重点努力事項】
(1) 知的障害のある自閉症児一人一人が「確かに育つ授業・生活づくり」を追求する。
                       (先導的教育拠点)
 これまで開発してきた教育課程を、一人一人が確かに育つ観点から見直し、教育課程及び授業・生活づくりの在り方を発信する。
【具体的な取組】
・我が国における知的障害のある自閉症児の教育に関する課題を共有する。
・一人一人が確かに育つ授業・生活づくりを根拠に基づいて検討する。特に、指導前後の評価を明確にする。

(2) 教職員一人一人が専門性を高め、よりよい教職員として成長する。
                       (教師教育拠点・国際教育拠点)
 知的障害のある自閉症児の教育を担う教師の育成に寄与するという本校の設置趣旨に立ち返り、本校教職員の専門性向上に学校を挙げて取り組む。
【具体的な取組】
・検査データや様々な情報を基に、子供の指導を根拠に基づいて計画・評価する。
・全教員は2学期終了までに研究授業を行う。
・中国の姉妹校との授業交流、受け入れ型教員研修や各種公開講座を継続する。

(3) 保護者及び関係者と連携し、子供が育つ学校・家庭・地域づくりを進める。
                       (先導的教育拠点)
 学校と家庭が共通した視点で教育に当たることができるようにするとともに、子供たちが将来地域で生きていけるように個別の教育支援計画を活用した実践を充実させる。
【具体的な取組】
・保護者支援、家庭支援の充実を目指し、保護者学習会及び家庭支援を進める。
・地域の関係者との連携による家庭支援、学校環境の改善を進める。
・幼稚部における幼稚園等との連携による教育について検討する。